注文住宅を建てる方たちの憧れのひとつでもあるモールテックス。
その強度や柔軟性は世界的にも注目されている左官素材といえます。

重厚感や無機質感があるモールテックスとあたたかみのある無垢との組み合わせがなんともいえないですよね。
そんなモールテックスはもちろん長く使用することが可能です。長く使用するからこそ定期的なお手入れも重要になってきます。お手入れ自体はとても簡単!!
こちらでは、モールテックスのお手入れ方法をまとめました。
モールテックスとは?

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モールテックスとは、屋内外どちらでも使用できる、水を通さず、表面1mmでコンクリートと同じ強度を持つ強靭な左官塗材です。
モルタルのようにクラックもなく、柔軟性があります。
また、すべての下地に接着できることも魅力の1つです。
色も無限といわれるほど!

施工料金は、1㎡1万円~ともいわれています。
モールテックスのメリット・デメリット
■モールテックスのメリットまとめ
- キッチンや洗面・バスルームなどの水回りも使用可
- 床やガレージ・外壁などの屋外も使用可
- 好みの色がみつかる
- 異素材とも組み合わせができる
- 柔軟性と耐久性を兼ね備えている
■モールテックスのデメリットまとめ
- ノウハウのある施工できる職人が必要
- お酢や除光液など強い酸に弱い
- 熱いものを直接置かない
- 価格が高い

メリットがとても多い!家づくりにこだわりがある方にも大変人気です。
仕上がりも不均一なのでなんともいえない深みがあります。
モールテックスのお手入れ手順まとめ
まず、モールテックスはアルカリ性が強い製品です。
また、高い防水性がありますが、表面には目には見えない小さい穴があるため、水分と一緒に汚れが入ってしまうことがあります。これを防ぐために防止剤を表面に塗布するとキレイな状態を保つことができます。
モールテックスには、被膜・造膜タイプと浸透タイプの2種類があります。
保護材がニス・ビピュール(造膜・被膜タイプ)の場合
造膜・被膜タイプとはニスのように表面に膜を作り、汚れを内部に入れないようにするものです。
基本的に日々のメンテナンスは不要。ただ、塗装膜が経年劣化するので、状態をみて再塗装する必要がある。
こちらは中性洗剤によるお手入れがおすすめです。
保護材がオイル・ワックス(浸透タイプ)の場合
浸透タイプとはモールテックスの層の中で効果を発揮するものです。
使い始めは特にこまめにオイルやワックスを塗布し、その後は、1年に数回塗布していきます。
日々のお手入れには中性洗剤を加えた水(例えば1リットル程度のぬるま湯に保護材フィニッシュSAを1~2さじほど加えて溶かしたもの)で、スポンジや布巾を使用し拭き掃除するのみで十分。

レペルオイルは、モールテックスの色や質感の変化が少なく、唯一屋外のモールテックスにも使用することができます。
壁やカウンターのモールテックスのお手入れ
オイルやワックスを定期的かつ継続的に刷毛やローラーなどで軽く浸透させ続けることがおすすめ。
まずは付着した汚れやカルキを取り除いてから行うこと。
塗りつけの際、塗りすぎた場合は、吸水性の高い無着色の紙でふき取り、残りは清潔な綿のウエスで全体に均等に広げます。
浴室やシャワー室のモールテックスのお手入れ
シャワー室や浴室など、水を大量に使う部屋で施工されたモールテックスは、水に含まれるカルキが表面に溜まり、その上に石鹸などの様々な汚れ成分が付着します。
その場合のお手入れは、ホワイトビネガーをぬるま湯で薄めます。
ホワイトビネガーを3分の1に対し、ぬるま湯3分の2を、汚れた部分に噴射します。5分ほど置いた後、柔らかいスポンジでふき取ります。これでも汚れが落ちない場合は、ホワイトビネガーの量を増やして濃度を少しずつあげて試します。(最大ホワイトビネガー3分の2まで)
週に1度くらいのお手入れがおすすめです。

定期的にお手入れすることで、何十年もキレイな状態を保つことができるので、施工業者や購入店舗で施工方法を確認して、適正なお手入れをするようにしましょう!
おすすめの保護材まとめ
フィニッシュSA、BEALWAXのふたつは浸透タイプ・被膜タイプのどちらにも使用可能です。
塗れば塗るだけ保護効果も強くなります。

フィニッシュSAは天然せっけんを作る成分でできているので、ダイニングテーブルやキッチン天板にも安心して使用することができるのでおすすめです。
実際にフィニッシュSAを使ってお手入れ
それでは、実際にフィニッシュSAを使ってお手入れしてみました。
使い始めて初回は1週間ほどでフィニッシュSAを1度塗るときいていたのでちょうど1週間後にお手入れしました。
①乾いた布ですり込むようにのばす。
②半渇きのころに、別の渇いた布で余分な保護材をからぶきする。
たったこれだけ!!たっぷりつけてのばしていきます。
フィニッシュSAは、常温で子どもたちの手の届かないところで保管してます。

こうした保護ワックスを塗り重ねていくことでコーティングの細かい傷も薄くなっていきます。落ちにくい汚れは水で薄めたフィニッシュSAで拭き掃除を!
モールテックスの画像まとめ
家具との組み合わせ、異素材との組み合わせなど自由自在のモールテックスなので、次のようなたくさんの施工例がみられます。
https://www.instagram.com/p/B6QU_Idl-gX/?igshid=qni964131ac3
https://www.instagram.com/p/ByfbPHYlprI/?igshid=ttje9e35bh36

インスタグラムでは、モールテックスを施工したステキなキッチンや洗面台がたくさん掲載されています。
モールテックスまとめ
無機質なモールテックスでモダン仕上げ。
無垢材や異素材と組み合わせることでオリジナルも出すことができます。
施工には、講習を受けたり、ノウハウのある職人さんに依頼することが必要なので取り扱っていないハウスメーカーや工務店もあります。また料金が高いため施工できないという施主さんもいらっしゃいます。
しかし、ただ料金が高いというわけではなく、モールテックスは、強度が高く、水にも強い、さらにどんな素材にも強く吸着する特性から無限の可能性が広げる素晴らしい素材ゆえのお値段です。
こちらでは、そんなモールテックスのお手入れ方法をご紹介しました。